2011年5月19日木曜日

宮古島に移住する理由

 以前から、いずれは南の暖かい島に移住して、のんびりと過ごしたいという願望はあったものの、もうしばらくは東京暮らしを続けるつもりであった。ところへ今回の震災である。ぶらぶら猫はこれまで、パリをはじめとするヨーロッパの都市との比較から、日本の都市の建築はどうしてこんなに寿命が短いのだろうと嘆いてきたが、今回の震災で、近代都市が、津波に次々と飲み込まれていく様を見て、よく理解できたような気がした。この国に、永続的な構造物はなじまないものなのだと。
 地震、津波、台風、火災と、この国の自然は厳しく恐ろしい(それは豊かさの裏返しでもあるのだが)。この恐ろしい自然の前には、東京などひとたまりもないのではないか? 地震は活動期に入ったそうである。首都直下型、東海地震…。さらには停止したとはいえ、廃止にはいたっていない浜岡原発の危機もある。福島第一も見通しが立たない。
 そんなこんなで、まだずっと先の話だろうと考えていた南の島移住を、急きょ、決行することにしたのである。準備不足は否めず、さまざまな問題が頻出するかもしれないが、とにかくやるだけやってみようと、細君と話し合っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿