2012年10月2日火曜日

従軍慰安婦祈念碑

上野野原(のばる)に立つ、
従軍慰安婦祈念碑。



先の大戦時、
宮古島には約3万人の日本軍が駐屯。
(その間、1万人以上の宮古島民が台湾に強制疎開させられた)
16ヵ所の慰安所があったという。

記念碑には、
日本語に加えて、
ハングル、中国語など12カ国語で
「日本軍による性暴力を受けた1人1人の
女性の苦しみを記憶し、
二度と戦争のない平和な世界を祈る」
と刻まれているが、
興味深かったのは、
ベトナム戦争時の韓国軍行為についても
触れられていたこと。



ナショナリズムを越えた、
軍隊による蛮行は許さないという姿勢に、
すがすがしさを感じた。

宮古島は、
日本軍駐屯によって、
住民が強制疎開させられ、
イギリス軍による艦砲射撃の的とされた。

現代の戦争(アフガニスタンやイラクなど)においても、
戦争によって得をするのはほんの一部の人間であって、
勝った方も、負けた方も、
大多数の庶民にとって、
よいことは一つもない。

最近の中国の動きに神経を尖らせ、
防衛力増強を叫ぶ人々は、
軍事力や戦争が、
一般庶民にもたらす悲惨さについて、
冷静に考えてみたほうがよい。


この慰安婦記念碑からは、
野原岳にある、
航空自衛隊の宮古分屯基地がよく見えるのが、
なんとも対照的だ。

記念碑の隣は「平和の森」予定地



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