2012年2月26日日曜日

宮古は「都」

しばらく寒い千葉での暮らしが続く。

ブドウたちが心配だが、きっとお隣のEさん夫妻が面倒を見てくれているだろう(感謝、感謝!!)

さて、もうじき東日本大震災から1年、宮古島移住を決めてからも1年がたとうとしている。
ここで、私が宮古島移住にあたっての気持ちを綴った文章を紹介しよう。
昨年7月に滋賀県で開いた個展で喋ろうと思って書いたものだが、
その時は結局、別のパリ祭を紹介するスピーチになって披露しなかったものだ。

「先の大震災の被害に遭わられた方にお見舞いを申し上げるとともに、
今もなお、事故が進行中で、将来の展望も開けない福島の方たちに
汚染地帯に放置された福島の子どもたちの一刻も早い避難を
国に求めます。


大震災は私の世界観に大きな影響を与えました。


人間が自然界に逆らうことの無意味
1メートルの断層移動は、
地球にとってはノミのくしゃみのようなもの
しかし、このノミのくしゃみが
人間社会、都市においては
大問題となり、
犠牲者を生むこともある。


浜岡原発直下には断層が走り、
場合によっては3メートルのずれが生じることが
指摘されている。
3メートルのずれも、
地球にとってはたいした大事ではないだろう。
しかし、その上に人間が変なものを作ってしまったがために、
多くの犠牲を払い、
国家の滅亡にいたるかもしれない。


もっと地に着いた生活を送るべきではないか?
複雑化しすぎた社会を
単純化すべきではないか?
その実践の試みとして、
宮古移住を決めたのです。


ただ、そうはいっても
田舎でのんびりするだけのために
移住するのではない。


私はもともと都会の好きな人間です。
パリは世界で一番好きな街ですし、
日本ではやはり東京は好きなのです。


沖縄の先島諸島というと、辺境というイメージがあるが、
それは日本という国境があるから、そういうイメージをもたれているのであって、
先島諸島の先には
繁栄する台湾、中国、アセアンの国々があります。
世界有数の人口、経済地帯には、
むしろ東京よりも近い。


かつて、まだ琉球王国よりももっと先の時代。
この地は、台湾などとの交易でたいそう
栄えたことがあったと聞いています。
日本に組み入れられることで、
辺境に落ちてしまったともいえるのです。


私は占いだとか、インチキ科学の類いは信じない人間なのですが、
ある世界の人たち
パワースポットとか、ヒーリングとかが好きな人たちの間では、
宮古はハワイなどと並ぶ世界の「へそ」であり、
どんな天変地異が世界を襲っても、
最後まで残る地だという信仰があるそうです。


それがために宮古に移住するわけではありませんが、
宮古落ちではなく、
宮古を「都」にする気概をもって
移住するつもりです。」


東京よりアジアにはるかに近い宮古島
「辺境」だなんて、とんでもない!!

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